台湾における漁電共生太陽光発電事業に可能性を見出したSMFLみらいパートナーズ(三井住友ファイナンス&リース:SMFLの100%出資子会社、住友商事と三井住友フィナンシャルグループのメンバー)は、2021年11月8日、日本にて向陽多元光電(Sunny Rich Multifunction Solar Power)への30億円の出資を表明し、同社第2位の株主となりました。
傘下の向陽多元光電(Sunny Rich Multifunction Solar Power)が温室漁電共生に着手
当プロジェクトは、SMFLみらいパートナーズによる初の海外太陽光発電所投資プロジェクトであるほか、政府による積極的な漁電共生政策の推進以来、日系企業が台湾で初めて投資に成功した漁電共生太陽光発電所プロジェクトであり、重要な指標としての意義があります。
向陽多元光電(Sunny Rich Multifunction Solar Power)は向陽優能電力(Sunny Rich Power)により設立されました。向陽優能電力(Sunny Rich Power)は
経済部能源局の「光鐸賞(TOP SOLAR AWARDS)」を2回連続受賞しており、トップクラスの太陽光発電技術と豊富な実務経験により、多数の太陽光発電プロジェクトを遂行してきました。近年は政府のエネルギー政策に沿って土地の多角的な運用を創出し、温室養殖テクノロジーおよび太陽光発電の開発と統合に力を注いでいます。
向陽グループは太陽光発電所の建設に関する豊富な経験、高品質へのこだわり、漁電共生が生み出す地域創造の価値の面で多くの注目や評価を得ており、国際的にも認められています。
今回は台湾住友商事株式会社がグループ内での推薦と評価をサポートし、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)の子会社であるSMFLみらいパートナーズが台湾で持株会社(みらいパートナーズ国際投資持株会社)を設立し、双方が投資関連協定を締結しました。
大安公園653個分に相当する温室漁電共生の二酸化炭素吸収量
向陽多元光電(Sunny Rich Multifunction Solar Power)は、台湾の主な養殖漁業エリアで日射強度が高く、長時間の太陽光発電の開発に最適な嘉義県に指標的かつ専門的な温室漁電共生を建設し、設備容量262MW(メガワット)の実現を目標に、第1回の並列運転を2022年に開始します。9万世帯以上の年間電力消費量に相当する3.27億kWの発電量と16.6万トンの二酸化炭素の削減を予定しており、その効果は大安森林公園653個分の二酸化炭素吸収量に相当します。
向陽多元光電(Sunny Rich Multifunction Solar Power)は、向陽優能電力(Sunny Rich Power)、みらいパートナーズ国際投資持株会社、新光鋼鉄公司(Hsin Kuang Steel Co)などの株主の強みを統合し、温室テクノロジーと伝染病対策施設によりアップグレードした養殖環境と太陽光発電と再生可能エネルギー発電を組み合わせ、台湾最大規模の屋内漁電共生を構築し、再生可能エネルギーの開発や二酸化炭素削減など共同で社会に貢献しています。